フィッシャーのチェス(138)

フィッシャーのチェス(138)

第4部 手筋(続き)

第15章 フォークとナイフ(続き)

 ルークによる最も単純な両当たりの精密な美しさは前題の最後の変化だけでなく次の基本的な収局にも織り込まれている。

トロイツキー原作(1896年)
 黒先引き分け、キングを入れ替えて白先白勝ち

 黒は手番ならば白ルークによる明らかなチェックのあとの a8=Q を防がなければならない。次の手が絶対である。

1…Kg7!

 1…Ke7 は 2.Rh8 で、ポーンを取ると 3.Rh7+ でルークによる串刺しにあう。この局面の面白いところはキングを入れ替えると黒がたとえ手番でも変わった理由により負けになることである(トロイツキーのスタディを少し変えてある)。

1.Ke5

 白の狙いは Rf8+ である。黒キングは白キングの背後に隠れようとする。

1…Ke3 2.Kd5 Kd3 3.Kc5 Kc3 4.Rc8!

 キングとルークのバッテリーができた。

4…Rxa7 5.Kb6+

 これで白の勝ちになる。

(この章終わり)

2012年03月09日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: フィッシャーのチェス

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