名著の残念訳(36)

名著の残念訳(36)

「ボビー・フィッシャー 魂の60局」

56 フィッシャー変化 254ページ
『白は a3 そして Rfb1、b4 からクイーン側を突破できるかもしれないが、黒にもそれを阻止する可能性がある。』

英文『White has possibilities of breaking on the Q-side after a3 followed by Rfb1 and b4, but Black can probably prevent this expansion.』

has possibilities は「可能性がある」ことで、can は「できる」である。probably については次の本(現在は第2版が出ている)に面白い説明がある。

「科学英語のセンスを磨く」鈴木英次著、化学同人発行、1999年第1版

J.B.C と J.O.C はそれぞれアメリカ化学会発行の「Journal of Biological Chemistry(1994年)」と「Journal of Organic Chemistry(1987年)」の略記。

試訳『白は a3 のあと Rfb1 から b4 でクイーン側を突破してくる可能性があるが、黒はそれを阻止することができるはずである。』

56 フィッシャー変化 256ページ
『黒は終盤戦で踏ん張るべきだったが、』

英文『Black should hold the ending,』

「べきだった(のにそうしなかった)」なら should have となる。ここでの should は「((当然))・・・べきである」でなく「((期待・可能性))・・・のはずである、きっと・・・だろう」の意味。should についても上記本に次のような説明がある。

試訳「黒は終盤で守りきれるはずだが、」

56 フィッシャー変化 257ページ
『争点となる変化』

英文『The critical line』

試訳「重要な変化」

2012年03月04日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: 名著の残念訳

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