王印防御の完全理解(141)

王印防御の完全理解(141)

第5章 単純化中原(続き)

5.1 戦略の着眼点(続き)

黒のクイーン翼ポーンの配置がa5、b7、c6の場合の c4-c5 突き

 黒がポーンを …c7-c6 および …a7-a5 と突いたときは、白の c4-c5 突きはクイーン翼ナイトの支援を受けるのが普通である(図192)。

 図192 

 この図を見ると白が黒の弱点のb6とd6の地点を支配していること、役に立つc4の地点を獲得していること、加えて黒のa5のポーンが弱くクイーン翼の展開が全般的に麻痺していることがはっきりと分かる。

 基本的に黒には白の作戦を迎え撃つ手段が二通りある。(1)白のcポーン突きを予期して Qd8-e7 から …Nd7-c5 と指すことによりナイト同士の交換を図る。(2)白に c4-c5 と突かせてそのポーンに速攻をかけて自分のaポーンと引き換えに取ってしまう。

 最初の場合白は交換に応じなければならない。さもないと自分のcポーンを突き進めることができない(図193)。

 図193 

 Nxc5 Qxc5、Be3 Qe7 のあと白はまだ c4-c5 と突くことができる。しかしナイト同士が交換されたこととそのことにより黒のクイーン翼が非常に楽に展開できるようになったことにより効果はずっと劣るものとなる。

 二番目の場合黒の目的はc5のポーンを取ることである(図194)。

 図194 

 ここでは黒の作戦の迅速で無駄のない遂行が見られる。…Ng4 のあと白はポーン交換を避けることができず Bg5 f6、Bd2 Nxc5、Nb6 Rb8、Bxa5 となる。

(この章続く)

2011年07月22日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: 王印防御の完全理解

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