王印防御の完全理解(140)

王印防御の完全理解(140)

第5章 単純化中原(続き)

5.1 戦略の着眼点

 上記の戦型から気づくように、白はさまざまな戦法と布局のいろいろな段階とで dxe5 取りを決めることができる。分析の過程で明らかになるように、黒のクイーン翼のポーン構造はこの型の中原で特に重要な関連性がある。この構造は戦略上の要素が最も豊富だが奇異なことに最も解説と理解が容易なので、まずそれから考察を始める(図191)。

 図191 

 局面は黒が …c7-c6 突きと …a7-a5 突きを決めたところである。素通しd列は別にして黒にはd6とb6の地点に形の弱点があることは一見して明らかである。これらの弱点は c4-c5 突きで固定できる。一方白はd4の地点に形の弱点があり、既に黒のeポーンによって固定されている。

 だんだん明らかになるように、c4-c5 突きはいつも白の作戦の骨子を成している。もっともその具体的な戦略上の意義は黒のクイーン翼のポーン構造によって変わってくる。

(この章続く)

2011年07月21日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: 王印防御の完全理解

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