世界のチェス雑誌から(130)

世界のチェス雑誌から(130)

「Chess Life」2011年2月号(7/11)

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2010年世界少年少女チェス選手権(続き)

 FIDEレイティング2216のケイデンは(サミュエル・エビアンと共に)メダル候補の一人だった。最終戦で中国のワン・イー・イェーと引き分けた結果同じ中国のウェイ・イーが1位の座を守りきった。セアラ・チャンと彼女の弟のジョナサンはこの大会の常連であるが、4回目の出場にもかかわらず成績が安定しなかった。二人とも実力の片鱗はかいま見せてくれたので将来はメダルに手が届くと思う。

 向こう何年かは汎アメリカ選手権戦だけでなく次の世界少年少女チェス選手権戦でも大いに期待できそうである。スティーブン・ジールクの優勝はもっと年少の選手たちに希望を抱かせた。米国の選手たちは大きな期待と自信を持って大会に臨むことができる。これは我々が世界の最強たちと肩を並べる途上であることを示す確かな兆候である。多くの強い子どもたちに加えてコーチ陣も強力である。我々コーチは経験豊富で布局定跡と収局の指し方にも精通している。自分の得意分野でない問題はいつでもお互い気楽に相談し合っていて、私も協力してくれた仲間に感謝している。

 主催者は円滑な大会運営に大きく貢献した。当初のいくつかの移動問題を除いてすべて及第点だった。組み合わせはいつも定刻どおりで、私の知る限り論争は1回だけだった(アビブ・フリードマンが裁定委員会に申し出たが、やり直しに4時間もかかった)。

 来年はもっと大人数でメダル有望者がもっと増えることを望む。大会は初めて南アメリカ大陸で開催される予定である。その時まで参加の見込みのあるすべての者に実戦の訓練と猛勉強をして欲しい。

年齢別の全成績と10位までの順位

オープン8歳以下
エイワンダー・リャン(8点)-9位
アラビンド・クマール、プラビーン・バラクリシュナン、レイヤン・タギザデー(7点)

オープン10歳以下
ジェフリー・ション(9点)-2位
カメロン・ホウィーラー(8点)-5位
サミュエル・セビアン(8点)-6位
ビニェシュ・パンチャナタム(8点)-9位
トミー・ヒー(7点)
ジョナサン・チャン(6½点)

オープン12歳以下
ケイデン・トロフ(9点)-2位
カピル・チャンドラン、ジャスタス・ウィリアムズ(7½点)
ジョシュア・コラス(6½点)
デイチー・リン(5½点)
クリストファー・ウー(5点)
アラン・ベイリン(5点)
ケサブ・ビシュワナダー(4½点)

オープン14歳以下
デイビド・エイデルバーグ(5½点)
アトゥリャ・シェティ(5点)

オープン18歳以下
スティーブン・ジールク(9½点)-1位
ジェフリー・ハスケル(4½点)

女子8歳以下
アニー・ワン(7½点)-6位
エミリー・ニュイェン(7½点)-9位
ジョアンナ・リュー、ラメシュ・カーブヤ(6½点)

女子10歳以下
ニコール・ズロチェフスキー(6½点)
レーバ・シン、サムリサ・パラコル(5½点)
デビナ・デバガラン(5点)

女子12歳以下
マーガレット・フワ(7½点)-10位
マリヤ・オレシュコ(6½点)
シモーヌ・リャオ、アリス・ドン、アプルバ・ビルクド(5½点)

女子14歳以下
セアラ・チャン(6½点)
クローディア・ムノズ(5点)
ジェシカ・リーガム(4½点)

女子16歳以下
アンナ・マトリン(6点)

女子18歳以下
アンジャリ・ダッタ(5点)

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(この号続く)

2011年07月13日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: 世界のチェス雑誌から2

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