王印防御の完全理解(122)

王印防御の完全理解(122)

第4章 アベルバッハ中原(続き)

4.1 戦略の着眼点(続き)

白のキング翼攻撃

 既に述べたように白はキング翼攻撃を選択することもできる。この攻撃はfポーンまたはhポーンの進攻に基づいている。両方の展開を順に見ていく(図172)。

 図172 

 d5の地点の弱点は Be6 が追い払われ Nf6 が釘付けにされたあといっそう顕著になる。この攻撃態勢はf1の地点がキング翼ルークの自然な居場所になるのでキング翼キャッスリングが普通になる。

 hポーン突きは黒がキャッスリングした囲いを事前に …h7-h6 突きで弱めたときにだけ用いられる(図173)。

 図173 

 このような局面では白は h4-h5 突きで黒に …g6-g5 と突かせることにより、または擬似捨て駒の Ng1-f3-g5+ でh列をこじ開けることにより、黒陣をさらに弱体化させることができる。後者の場合キング翼ルークはh1が最良の地点で、そのため白はクイーン翼キャッスリングを真剣に考えることになる。

 この戦略の実現と同時に、白はd6ポーンに対する圧力を維持して適当なときにそのポーンを取ってしまうことをもくろむことができる。

(この章続く)

2011年07月03日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: 王印防御の完全理解

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