チェス布局の指し方[48]

チェス布局の指し方[48]

eポーン布局

第7章 フランス防御

1.e4 e6 2.d4 d5(図70)

 図70(白番)

 これは 1.e4 に対し非常に古くからの非常に堅固な防御法である。黒は自分の連鎖ポーンにより直接攻撃にも比較的安全になるのと引き換えに中原の形で劣ることになるのを甘受することを表明している。さらには収局ではポーンの形で優位に立つことを見越している。シチリア防御では動的な試合になるのが一般的なのに対し、フランス防御の試合はしばしば塹壕戦のようになる。手が少し進んだだけで中原は閉鎖されるのが普通で、かみ合った連鎖ポーン(白ポーンはd4とe5、黒ポーンはd5とe6)が出来上がる。

 戦いはそれからc/f列に移り、お互いに相手の連鎖ポーンの土台を崩し側面から攻めようとする。突き越し戦法のところで見られるように、白は早くも3手目で主眼の e5 突きを指すことができる。しかしこのように早すぎる突き越しは主導権を放棄することになる。ほとんどの場合白は黒が …Nf6 と指すのを待ち、e5 突きがf6のナイトに当たって先手になるようにする。

 中原の閉鎖ポーンの形に何らかの変化が起こるのは、黒が …c5 および/または …f6 突きで土台を崩そうとすることによるものである。側面の …c5 の突っ掛けは白のナイトがc3にいる時に最も効果的で、白はポーンをc3に突いて中原のポーンを支えることができない。黒からの …f6 突きはそれほど効果的でないのが普通である。なぜなら白は黒に …fxe5 と取らせて自分のキング翼ナイトで(f3から)取り返したり、eポーンを支えるためによくf4に進んでいるfポーンで取り返したりできるからである。いくつかの戦法を詳しく検討する前に、「フランスビショップ」について少し話しておく。これは黒のクイーン翼ビショップのことで、e6のポーンにさえぎられて布局で閉じ込められる不遇をかこつことが多い。この駒をどのように働かせる(または交換する)のが一番良いかという問題は、いつもフランス防御を指す者の心を離れない。一般的にビショップはナイトより少し強力であるが、味方のポーンによってさえぎられた守勢の不良ビショップは活動的なナイトよりはるかに劣る。

(この章続く)

2011年01月24日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

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