チェス布局の指し方[33]

チェス布局の指し方[33]

eポーン布局

第4章 イタリア試合

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4(図43)

 図43(黒番)

 この章の布局はすべて白の 3.Bc4 から始まる。ルイロペスの章では 3.Bb5 が論理的な手で、白が黒のeポーンに対して大局的に圧力をかけていくと説明している。それではこのビショップの展開の仕方はなんと説明したら良いのだろうか。確かにc4のビショップは悪い位置ではない。なぜなら中原のd5の地点の支配に役立ち、黒のf7の弱点も脅かしている。しかし現代のマスターたちの一般的な感覚はそれだけでは十分でないということである。黒の防御手段はよく知られていて、c5のビショップの位置を利用したいくつかの戦術的手段(例えば両取りの策略や …Na5 でナイトをビショップと交換する可能性)で互角の形勢を達成できることは日常茶飯事である。本章で採り上げる布局は歴史的にも(19世紀には大流行していた)戦術的にも(黒のf7をにらむビショップは面白い手筋を生み出す)非常に面白い。しかし十分な経験を積んだ選手相手には白にあまり有利をもたらしそうにない。

(この章続く)

2010年10月11日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

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