チェス布局の指し方[27]

チェス布局の指し方[27]

eポーン布局

初めに

 1.e4 は中原に地歩を占め白枡ビショップとクイーンの筋を開けるので白の初手として最も自然な選択の一つである。1.e4 に対する応手は一般的に二つのグループに分けることができる。一つは白が 2.d4 で完全なポーン中原を形成するのを黒が阻止するもので、もう一つはそのような中原を許し後でそれを反撃の目標として利用することに期待するものである。初めの種類には 1…e5 から始まるすべての対称形防御とシチリア防御(1…c5)とが含まれる。二番目の種類はここではフランス防御(1…e6)、カロカン防御(1…c6)および現代防御(1…g6)を代表的なものとする。

 まず考えるべき最も明らかな応手は 1…e5 である。というのは少なくともこの手を指すことによって黒が自分の可能性を低めることがないと思われるからである。白が 1.e4 と指す理由はすべて同じ正当性で黒にも当てはまる。もちろん局面が対称なので白にはまだ先着の利がある。しかしそもそも白はその有利さを持って試合を始めたのである。さて、白はどのように次の手を指すべきだろうか。可能ならば狙いを持って展開すべきという一般原則に従えば白の論理的な進路は自分の展開に寄与し同時に守られていない黒のeポーンを攻撃する手を探すことである。

 白がこれらの課題に取り掛かる方法は自分の棋風に大きく依存している。攻撃的な選手は例えばキング翼ギャンビットのように早い段階で局面が複雑化する布局をよく採用する。大局観で指し進める選手は争点をいくらか長く維持するのを選ぶのが普通で、2.Nf3 から始まる布局の一つを好みやすい。これはナイトを戦闘に投入する利点があり、いつかは起こる主眼の d4 突きに道を開く。これに対して黒はeポーンを守りながら展開する手を探すべきで、通常は 2…Nc6 を選ぶ。

2010年08月30日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

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