チェス布局の指し方[25]

チェス布局の指し方[25]

第2章 ポーンの重要性(続き)

2.3 ポーンと広さの支配

 一般に、可能ならばいつでも自陣を広げるのはそれによって自陣に弱点を作らないかぎり良い考えである。陣地を確保する最も重要な方法はポーンの前進である。狭小な陣形に伴う困難さの顕著な例を既に見てきた(図28)。読者は本書の以降でも他の例を見つけるのに事欠かないだろう。

 しかし一言注意しておくと、側面の一撃に気をつけよ。図33を考えてみよう。

 図33(黒番)

 この局面は白がdポーンをd5まで突き進めて中原で陣地をよけいに取ったところである。このために中原は閉鎖状態になった。側面攻撃に対処する適切な方法は中原で反撃するのが通例である。ここでは白は中原で何もできないのでそれは不可能である。そして黒はキング翼でポーン雪崩を開始することができ、それに対して白は無力である。局面は次のように進んだ。1…f5 2.Bh6 f4 3.Bxg7 Kxg7 4.Qd3 g5

(勝ちはほとんど自動的である)5.Nh2 Nf6 6.f3 h5 7.Kf2 g4 8.hxg4 hxg4 9.Ke2

(被災地から避難しようとしたがすぐに負けになる)9…g3 10.Ng4 Nxg4 11.fxg4 Bxg4+

そして黒が勝った。

(この章続く)

2010年08月16日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

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