チェス布局の指し方[18]

チェス布局の指し方[18]

第2章 ポーンの重要性

2.1 ポーンの弱点(続き)

 どんな連結ポーン群にも少なくとも1個の仲間に守られていないポーンがなければならないので、多くのポーン島のある局面には少ないポーン島の局面よりも弱いポーンが多いのが普通である。本節の最後にこの原則をよく物語る教訓を紹介する。

 図27(黒番)

 図27の局面は1955年ブタペストでのペトロシアン対バルツァ戦である。自著の「ペトロシアン名局集」の中でP・H・クラークは次のように述べている。「白の陣容は申し分ないが黒はばらばらである。一般原則としてポーン群(ポーンの『島』と呼ばれることがある)は少ないほど良い。この局面では1対4になっていてこれより鮮明な実例は望めない。これ以降ポーンが熟れすぎたプラム(西洋スモモ)のように落ちていく。」試合は次のように進んで終わった。1…Be7 2.Rxb6 Rc6 3.Rxc6 Rxc6 4.Ra8+ Kd7

5.Ra7+ Rc7 6.Rxc7+ Kxc7 7.Qxh7 Qa2+ 8.Kf3 Qd2

9.Qb1 f5 10.Ng3 Bh4 11.Ne2 Be7 12.h3 Bb4

13.Ng3 Kc6 14.Nxf5 Kb5 15.Nd6+ Ka4 16.Nxf7 Ba3 17.Ne5 黒投了

(この章続く)

2010年06月28日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

コメント

コメントは受け付けていません。


»
«