チェス布局の指し方[14]

チェス布局の指し方[14]

第2章 ポーンの重要性

2.1 ポーンの弱点(続き)

 本節の初めに述べたように防御における弱点は外形に現れるポーンの弱点が唯一の種類というわけではない。図22のわざと作った局面を考えてみよう。

 図22

 これは単純なキング+ポーン収局である。戦力は互角だがポーンの形は均等でない。黒はキング翼で3対2で優勢だが白はクイーン翼で同じような態勢になっている。この局面の唯一の違いは白の二重bポーンである。ほとんど違わないと思うかもしれない。しかしこの局面がマスターの試合に現れたら白の選手のほとんどは状況が絶望的だとしてためらうことなく投了するだろう。白の負けは何によるのだろうか。白のポーンはどれも防御するのに弱いというわけではない。それらはすべて黒のポーンと同じく簡単に守ることができる。しかし二重bポーンのために白のクイーン翼のポーンは攻撃力が非常に弱い。黒はキング翼の多数派ポーンを突き進めてすぐにパスポーンを作ることができる。しかし白は正確に応じられるとクイーン翼の多数派ポーンからパスポーンを作ることがどうしてもできない。

(この章続く)

2010年05月31日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス布局の指し方

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