チェス世界選手権争奪史(223)

チェス世界選手権争奪史(223)

第9章 スパスキーと奇才フィッシャー(続き)

 スパスキー対ゲレル戦は4月2日から黒海に面するスフミで行なわれた。結果は予想どおり5½-2½でスパスキーの楽勝だった。スパスキーは黒番の4局を引き分け白番の4局のうち閉鎖シチリア防御の同じ戦法で3局を勝った(4局目は引き分け)。第6局が最も危なげなかった。

シチリア防御
白 スパスキー
黒 ゲレル

1.e4 c5 2.Nc3 d6 3.g3 Nc6 4.Bg2 g6 5.d3 Bg7 6.f4

6…Nf6(ゲレルは第8局でついにこの手を放棄し代わりに 6…e6 から 7…Nge7 を採用しかなり楽に引き分けた)7.Nf3 O-O 8.O-O Rb8

9.h3(スパスキーは第2局ではここで 9.Nh4 と指したが 9…Nd4 10.f5 b5 11.Bg5 b4 12.Nb1 Nd7 13.Nd2 Ne5

14.Kh1 a5 15.Rb1 a4 16.Nhf3 Nexf3 17.Nxf3 Nb5 18.Qd2 a3 19.bxa3 Nxa3

となって主導権は黒のものだった)9…b5 10.a3 a5 11.Be3 b4 12.axb4 axb4 13.Ne2 Bb7

14.b3(第4局でスパスキーはもっと正確に 14.Qd2 Ra8 15.Rab1 Qa5 16.b3 と指していたがここでもゲレルは 16…d5 と指していたら互角にできたかもしれなかった)14…Ra8 15.Rc1 Ra2 16.g4

16…Qa8?(16…e6! 17.f5? exf5 18.exf5 Re8 =/+)17.Qe1 Qa6 18.Qf2 Na7 19.f5 Nb5 20.fxg6

20…hxg6(20…fxg6!)21.Ng5 Na3 22.Qh4 Rc8 23.Rxf6! exf6 24.Qh7+ Kf8 25.Nxf7!

25…Rxc2(25…Kxf7 26.Bh6 Rg8 27.Nf4 Rxc2 28.Rf1 +/-)26.Bh6

26…Rxc1+(26…Rxe2 27.Qxg7+ Ke8 28.Ng5 fxg5 29.Bxg5 +-)27.Nxc1

27…Kxf7(27…Bxh6 28.Nxh6 Ke8 29.Ng8 Kf8 30.Ne7 以下詰む)28.Qxg7+ Ke8 29.g5 f5 30.Qxg6+ Kd7 31.Qf7+ Kc6 32.exf5+ 黒投了

(この章続く)

2010年05月25日 コメントは受け付けていません。

カテゴリ: チェス世界選手権争奪史

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